多様な薬と瓶

口唇ヘルペスや性器ヘルペスなど国内で感染者の多いヘルペスですが、その治療薬で広く知られているのがバルトレックスです。この薬は特に性器ヘルペスの治療薬としてよく利用されています。実際に治療で病院に行って医師からこの薬を処方された人も多いのではないでしょうか。

ヘルペスの治療薬は大変有効な薬ですが、服用する際には副作用に気をつける必要があります。ここでは、バルトレックスを服用して副作用を出さないための知識を紹介します。ヘルペスに感染しても速やかに対処できるようにするためにも、この機会に服用する際の注意点や正しい服用方法を知っておきましょう。

バルトレックスの作用について

バルトレックスは基準名をバラシクロビル塩酸塩錠という治療薬で白色、もしくは白っぽい黄色をした錠剤です。1粒の量は500mgであることが多いです。日本国内では2000年10月に販売開始されました。丸形ではなく少し長方形っぽい形状をしています。

ヘルペスウイルスの治療に効果的な作用を持っているウイルス薬であるため、ヘルペスの治療薬としてよく利用されています。ヘルペスの治療薬として、バルトレックスは第一選択薬です。また、ヘルペスの治療以外にも単純疱疹、帯状疱疹、水痘の治療などの治療薬としてもよく利用されています。性器ヘルペスの再発抑制としても効果を発揮する治療薬です。服用すると体内で抗ウイルス作用を持つアシクロビルに変換。その後、ウイルス感染細胞内で活性化、ウイルスDNAの増幅を抑止、ウイルスDNAの複製を阻害します。

このようにヘルペスウイルスの増殖を抑える作用を持っているため、比較的まだウイルスの少ない発症初期段階での使用が効果的です。初期段階で使用することによって病状が悪化することを抑えて完治までの期間を早められます。吸収効率が良い治療薬であるため、1日の服用は1回?3回で済みます。服用する量や服用する回数はその患者さんの症状などによって異なるのです。そのため、服用量や服用回数は医師の指示を守りましょう。飲み忘れてしまった場合は気がついた時点ですぐに1回分を服用してください。

ただし、飲み忘れてからだいぶ時間が経過してしまった場合は自分で判断せず医師に相談したほうが良いでしょう。飲み忘れてしまったからと言って2回分を一気に服用してはいけません。もし誤って決められた用量よりも多く飲んでしまった場合も速やかに担当の医師に報告して指示を仰ぎましょう。また、ヘルペスの症状が出なくなっても自分の判断で服用を止めてはいけません。

くれぐれも医師の指示通り服用することが大切です。服薬中は普段よりも水分を多めに取ることが推奨されています。腎障害のある患者または腎機能が低下している患者や、高齢者、水痘患者などの脱水症状を起こしやすいと考えられる患者の方は、特に水分補給を意識しましょう。もし、何かしらの事情で水分を多めに取れない場合は医師に相談をしてください。

バルトレックスの主な副作用

バルトレックスはヘルペスウイルスに効果的な作用を持っている上に、副作用が少ない治療薬です。しかし、まったく無いわけではありません。

どのような治療薬でも薬の作用に反する弊害が生じる可能性は、ゼロということはまずないのです。副作用で多く出るのは胃腸障害です。この薬を服用していて下痢や吐き気、嘔吐、腹痛、腹部不快感など胃腸症状に起因すると思われる不調を感じた場合は、副作用の可能性があります。そのような場合は我慢せず、すぐに担当の医師に相談しましょう。

この薬の二次的な弊害としては胃腸障害以外にも頭痛やかゆみ、発疹などが出る場合もあります。まれに意識障害が出ることもあるため、自動車の運転や危険を伴う機械を操作する仕事をしている場合には注意が必要です。意識障害は、周囲や自分のこと、時間的なことについて判断ができなくなった状態。眠気や瞬間的に意識が飛ぶことが考えられます。特に腎機能に障害のある人は服薬で意識障害が出やすい傾向にありますので注意が必要です。また、妊娠中の人には基本的に投与してはいけません。

授乳中の人が服用する場合は使用する上で慎重に判断する必要があるため、担当の医師に相談する必要があります。65歳以上の人が服用する場合も注意が必要です。このように弊害が生じる可能性はありますが、ここまで紹介した症状はいずれも重大なモノではありません。

そもそもこの薬は副作用があまり出ない治療薬です。しかし、ごくまれにですが、バルトレックスの服用が原因で重大な弊害が生じる場合もあります。起きる可能性がある症状としては、アナフィラキシーショックや痙攣、てんかん発作、錯乱、脳症などがあります。また、急性腎不全や肝機能障害、肝炎が起きる場合も。肝機能の値が上昇した場合などは早めに医師に相談しましょう。

副作用を出さないようにするためには医師から指示された用量用法を守って服用することが大切です。決して自分の判断での服用する量や回数を変えたり、飲むのを止めたりしないようにしましょう。仮に症状が治まったとしても医師から薬を飲み続けるように指示された場合は、その指示に従ってください。なぜなら、抗生物質などは症状が治まった後もしばらく飲み続ける必要がある場合もあるからです。

飲み合わせなどでも副作用のリスクが高くなる

バルトレックスは用量用法を守って正しく服用すれば、副作用が出る可能性は極めて低い薬だと言われています。しかし、この薬だけに限った話ではありませんが、薬は飲み合わせで身体への弊害が出る可能性が高くなることがあります。そのため、バルトレックスを服用して他の薬も服用している人は注意が必要です。

いま現在、あなたが飲んでいる薬との飲み合わせで問題があるかを自分で判断することは難しいため、もし他の薬も服用している場合は必ず担当の医師にその旨を伝えて指示を仰ぎましょう。薬の種類によっては、同じ期間に服用してもまったく問題がない場合もあります。しかし、飲み合わせは身体への弊害がなくとも、その薬の作用が強まったり弱まったりすることもあります。

身体を治療するための薬なのに過度に作用が強まってしまうと逆効果になってしまうこともあるため注意しましょう。逆に作用が弱まってしまうと薬を服用している意味も弱まり、治療しなければいけない性感染症にも効果が出なくなってしまいます。

バルトレックスの場合、痛風の薬のプロベネシドや胃薬のシメチジン、免疫抑制薬のモフェチル、喘息の薬のテオフィリンなどと併用すると副作用が出やすくなるため、これらの薬を服用している場合は特に注意が必要です。眠気、下痢、胃腸症状など比較的軽い症状だけではなく、場合により重い精神神経症や意識障害、急性腎不全、間質性肺炎、膵炎、呼吸が息苦しくなるなど重大な症状が出ることもあるため、薬の飲み合わせは非常に重要です。

万が一、吐き気や頭痛、かゆみなどを含む薬の副作用が出てしまった場合は、自己判断で対処するのはリスクが高くおすすめできません。自己判断で誤った対処をしてしまうとより重大な結果を招くこともあります。そのため、飲み合わせしだいでは身体への弊害が生じた場合は、いったん薬の服用を止めて、早急に担当の医師に相談しましょう。

薬の飲み合わせだけではなく食品の食べ合わせにも注意が必要です。何故なら、薬の作用は食べ合わせにも影響を受けることがあるからです。また、服用中は飲み合わせや食い合わせに関わらず、水分は多めに取ることを意識すると良いです。薬の効果を最大限に活かすためにも、飲み合わせと食べ合わせには十分注意しましょう。